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■お手軽ゲームレビュー まとめ

このコーナーでの評価は、あくまで冬馬個人の主観によるものです。
…でもまあ、嘘はついてないけどな。


80点
『シュタインズゲート』 /プレイした機種 PSP

 タイムトラベルを題材にしたサスペンス・テキストADV+ギャルゲ。厨二病の青年が、死の運命にある仲間達を救うため、過去へと送ることができるメールを駆使して解決に奔走する。主人公・岡部の言動は厨二病で痛々しいが、事件が進む事でその仮面が剥がれていく。

 混乱しがちな時間移動を、あまり大風呂敷を広げず、小さくまとめた分かりやすい展開がこの作品の長所。…主人公を始めとして魅力的なキャラ達にも好感が持てる。
 ただ、ストーリー上必要ないキャラが攻略ルートにいたり、後半で空気と化すキャラや、未来からの暗殺者などの脅すだけ脅して何もないこけおどし展開も多く、そういう消化不良が短所。また、ルート分岐の選択に脈絡のないものがあり、ルート探しが明朗でない事も。
 全体的にアニメや2chの雰囲気が漂うため、一般人には理解できない面もあるのも確かだが、それを差し引いても素晴らしいデキ。
 


75点
『アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団』 /プレイした機種 PS3

 B級冒険アクション映画をそのまんま抜き出したような作品。「実写」のような超美麗なグラフィックの中を、主人公のトレジャーハンターとなって簡単操作で切り抜けていく、スリル満載のアクションADV。シリーズとしては2作目だが、物語に関連性は無い。

 特筆すべきは実写のごとく作り込まれた精緻なグラフィックで、小物一つ、階段一つでさえ手を抜かない世界はまさに圧巻。これだけでも遊ぶ価値があるし、何より操作も簡単で遊びやすい。…が、その分ストーリーは放置同然でスリルさえあればどうでもいい程度。

 残念なのは戦闘が銃撃戦ありきな事。軍人でもないトレジャーハンターが、敵兵士数十名を相手に正面から強行突破で全滅させるとか失笑しか沸かない。なぜそこまで銃ばかり優遇するのか首をヒネる。接近戦やその他の攻略法など幅広く用意した方が冒険的だと思うのだが。そういう意味で解決方法に芸がないのは事実。 …しかし、それを差し引いてもなお圧倒的な完成度であるため、洋ゲーと敬遠せずにプレイ推奨せざるを得ない。ほんとすごい。
 


70点
『428 封鎖された渋谷で』 /プレイした機種 PS3

 サウンドノベルと称される実写サスペンスADV。渋谷を舞台とした事件と、おおよそ関係ない5名が主人公となり、それぞれの物語を進めていくザッピングシステム採用。
 まったく関係ない行動のように思われた事が、実は別主人公の命運を変えた、などを繰り返す事で物語が進行。BADENDを回避するために、他キャラの行動を時間を遡って変更する。失敗ルートもかなり作り込まれており飽きさせないし、爆笑ENDもやたら多い。

 確かにストーリーは緻密だが、話自体がそこまで面白いかというとNOで、ひたすらBAD回避をして笑ってた印象が強く、ラストではせっかく盛り上がってるのに何度もBADを強要されて勢いが削がれるのが難。また、ムービースキップがないのも苦痛。最悪なのはクリア後おまけの厨二病アニメ絵ストーリー。今までの実写がいきなりアニメ絵で、完全に場違いな上に内容も独りよがりで辟易。話の良し悪し以前に余所でやるべき。減点。


65点
『DUNAMIS15』 /プレイした機種 PS3

 サスペンスADV。デュナミス・ベースという孤島で平和な学園生活を送る主人公らは、絶望的な結末を迎えるごとにタイムリープし続けるのだが、そのつど主人公が代わり、最初は見えない事件の全貌が視点が変わる事で暴かれていく。ラストまでに5人交代する。

 一人の視点では善人に見えたキャラでも、本人視点になると全然違うことを考えていたりするのが面白い。また、ギャルゲーではないため、女キャラの内面も媚なく見せ付ける部分は良。テーマは「自分が見ているものは真実であるか?」であり、今まで自分の狭い視野でしか世界を見ていなかった彼らが、視野を広げることで世界と自分の存在の意義を知る成長物語。黒髪ヒロインの成長は良かった。

 全体的に品が良く理知的な作品なのだが、逆に言うと熱は足りないかも。後半での危機感が浅く間延びしていたり、色恋関係が唐突なのは残念。マイナス点はオートセーブ読込がストレスな事。PS3で出す必要がない紙芝居な事。…総括すると、安定した優等生なデキで、良作だが神ゲーではない。
 


65点
『銃声とダイヤモンド』 /プレイした機種 PSP

 刑事ドラマそのものをゲームにしたようなテキストADV。主人公は警察の交渉人であり、事件を追う中で、犯人との交渉を行うことで解決に導く。
 メインである「犯人との交渉」がこのゲームの最大のポイントで、リアルタイムでの会話の応酬は緊迫しており面白い。

 残念なのはキャラクターに魅力がない事。事件や交渉は非常に面白いのだが、どこぞで見た芸能人のようなキャラは特徴があるが魅力が皆無で、記号のような人間味のなさで終始印象が薄い。面白いがやたら印象が薄い、そういう不遇なゲーム。


60点
『ファンタシースターポータブル2・インフィニティ』 /プレイした機種 PSP

 SFアクションRPGのPSP版3作目。自由度の高いキャラメイクと多彩な装備でMAPを進み、レア装備を掘るゲーム。今作はPSP2の内容に+αのいわゆるアペンド版。
 ネット経由でのマルチプレイが無料で、見知らぬプレイヤーとのパーティプレイが楽しい。

 ゲームとしてはマイナス面の改善改良や追加装備、新規ボスなどが嬉しい反面、システム面の追加がひたすら酷い。ただの思いつきを大した精査もなく導入しちゃった感があり、バランス調整など頭にない。…しかしそれでも、レア掘りにハマってしまう楽しさがある。

 ゲームそのもののデキを正直に言うと、自キャラ育成に魅力を感じないなら点数は半分でいいと思う。…そんな程度。


55点
『セブンスドラゴン2020』 /プレイした機種 PSP

 現代東京を舞台としたオーソドックスなコマンド式RPG。ドラゴン襲来という怪獣災害に直面した人々を描いたストーリー。状況がけっこうシビアで、キャラがどんどん死ぬし、えげつない殺され方をするのが特徴。そういう意味では黒い話。モブキャラの会話がけっこう深い。

 キャラメイクは複数ある素体より職業と声優を当てて作成し、MYパーティを結成して育成するのだが、前作に比べて幅がなく、声による性格とキャラ絵が合わないという問題で、実質的な選択肢が少ない。しかし、そこに目をつぶってもいいほどスキルが豊富でゲームバランスが優れているので、終始快適なプレイが楽しめるのが素晴らしい。このゲームは快適なテンポを楽しむRPGと言ってもいい。

 ただ、残念なのがストーリー。前半はいいのに中盤以降が壊滅的。つまらない小物ボスを中盤から最後まで引っ張るので残りのドラゴン討伐に大した意味がなくなる。その上、唐突に出てくるラスボスが頭悪いヤツで威厳もない。…BGMは耳に残る曲が多い分、ストーリーはほんとに残念。


55点
『零の軌跡』 /プレイした機種 PSP

 「軌跡」シリーズと呼ばれるRPGの一作。シリーズを通して話が繋っており、旧作「空の軌跡」が第1部とするなら本作は2部に当たる。親しみ易い見下ろし2D画面とタクティカル戦闘が特徴。作り込まれた世界観や、モブキャラ一人一人に名前があるなどの緻密さを持つ。

 一つの街が舞台のシティADV風で、メインストーリー+サブクエストという構成。作り込まれた街は確かに凄いが、あまりにも広すぎで疲れるのが難。ストーリーは信頼失墜した警察に配属された青年が、事件を解決して信頼を取り戻していくという王道的なモノだが、主人公らがピンチになると豪華な仲間が勝手に登場し救助してくれるパターンがやたら多い。また、旧「空の軌跡」のキャラが登場し協力してくれるのだが、何の説明もないまま昔の話を進めて新規プレイヤーには?な場面も多々ある。
 基本は良作ではあるが、欠点も目に付くのでそこが気になるか否かで評価が分かれる。ライトノベル的な話なので若年層向け志向。

 ちなみに続編「碧の軌跡」は零の後編であるため、零での事件を知っていること前提での謎や会話が出て、碧からの新規プレイヤーが?な場面も予想される。旧「空の軌跡SC」でもそうだった。遊ぶなら零から。…このシリーズは「テイルズ」等の一作で話が完結ではなく連続モノ。そういう”縛り”がある。


50点
『遊戯王タッグフォース』シリーズ(1〜6) /プレイした機種 PSP

 カードゲーム勝ち組有名作「遊戯王」のデュエルモンスターズを再現したゲーム。アニメ原作キャラを使ってのストーリーモードや、3Dキャラによるデュエル演出などもあるが、そこはオマケで、基本部分はあくまでカードゲーム。

 シリーズを通して、いづれも微妙なバージョンアップ版であり、新規カードを追加しているだけで、システムやグラフィック類はほぼ使い回し。細かい変化は多々あるが微々たるもの。(4で移動画面が変わった程度)
 一応、アニメキャラと新密度をあげれば専用ストーリーがあるが、新密度UPが完全に作業なので、まったく面白くない。しかも毎作、一度たりともデータ引継ぎがなく、数千枚のカードをコレクションしても次回作では最初から集め直しというトチ狂った仕様。頭おかしい。初心者チュートリアルもあるが、モブキャラが最初から容赦なく強いので、実質は初心者お断りの完全信者向け。興味本位ならやめておけ。

 


45点
『スーパーロボット大戦Z 破界篇』 /プレイした機種 PSP

 いわずと知れたロボットアニメ大集合お祭りSLG。シミュレーションRPGのようなもので、好きな機体やパイロットを自由に育て、MAPを攻略していく。ストーリーも各作品の詰め合わせ。

 常にグラフィックが進化している作品で、戦闘シーンはかなりのこだわりで楽しめる。ただ、ゲーム性はお粗末で戦略という部分は薄い。SLG風なだけのタクティカル戦闘は、MAP背景が違うだけの飾りのようなもので戦略性はなく、いつまでもどこまでも同じような構成のステージが繰り返されるだけ。
 ストーリーも原作と似たような場面はあるが、表面を舐めただけのような味気ないものが多い。面白いのはあくまで、好きなアニメを自分で触れるからという懐古の念であって、「自分の好きな作品が一つも無いスパロボをどれだけ遊びたいか?」を問えば評価はこの程度。

 


35点
『エクシズ・フォルス』 /プレイした機種 PSP

 アニメチックな剣と魔法のファンタジーが主体の2D見下ろしRPG。2人の主人公がおり、それぞれに違う冒険がある。劇中でもたまに顔を合わすことがあるが、両方遊んだ方がより深く理解できる。イベントによってはアニメムービーが挿入されたりもする。

 コマンド選択式のオーソドックスなRPGで、ゲーム的にはファミコン時代からレトロRPGと大差ない。違いはグラフィックが強化された程度。しかし、シナリオがひどい。どうでもいい設定を語りだす割りに世界観が浅く、登場人物の掘り下げがないのに加えて、どこかで見たインパクトのないキャラしかおらず、話の展開は理由も無く唐突な割りに驚きがない。この辺りは壊滅的。

 ゲーム面では、ドロップ品からポイントを抽出し、武器の能力UPや装備作成に使えるのだけど、実際面倒。戦闘はテンポはいいが特徴が無く同じ作業の繰り返し。そのくせ無駄に広いMAPでストレス肥大。RPGというより、つまらない作業の繰り返しで、それを続けたいなら否定しない。


30点
『カオスヘッド・ノア』 /プレイした機種 PSP

 オタク青年に付きまとう不可思議な現象と、猟奇連続殺人との関連性が明らかになっていくサスペンス・テキストADVにしてギャルゲ。

 グロい猟奇事件に関わってしまい、自身の運命に後ろ向きながら接する青年の話だが、彼があまりにもじめじめした思考を持ち、他人の好意も踏みにじる自己中なため、同情どころか嫌悪感しか沸かない。そのため、彼がどんな不幸に遭おうと共感などできず、厨二病シナリオに没頭する事ができない。

 内容のほとんどがアニメや2chの空気に覆われ、また、陰気な厨二病が色濃く続くため、そういったモノへの理解がある人でないと30分で投げ捨てるレベル。正直、主人公の言動や思考は気分が悪くなるほどであり、一部の物好きにしか到底理解されないゲーム。



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