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■ 「幻想水滸伝5」

タイトル



広くてロードが多い街…



個別グラフィック+合体技



イベントムービー多し



戦争シーンもあるよ



1VS1の一騎打ち


ジャンル :RPG
発売日 :2006年02月23日
プレイした機種 :プレイステーション2
発売元 :コナミ
ストーリー ■■■□□
キャラクター ■■■■□
BGM ■■■□□
ゲーム性 ■■■□□
システム面 □□□□□
グラフィック ■■■□□

評価 : ★★★★★★☆☆☆☆ 難易度 : 普通

 仲間キャラが108人もいるというファンタジーRPGの第五弾。根本的には普通のRPGだが、豊富なキャラとの出会いを焦点としている。

 大筋のストーリーは、クーデターを起こされた国の王子が、仲間と共に抵抗勢力を作り戦っていくというオーソドックスなもの。基本的な目的、物語の方向性が決まっているだけに全体的な話がわかり易いのは○。
 また、ゲーム面では仲間集めやRPG戦闘以外にも、主人公自ら戦う1VS1の「一騎討ち」や、軍を率いて戦う「戦争」など他では見られない特色があるのも魅力と言える。
 行く先々で様々な仲間と出会い、冒険する楽しみは他ゲームよりも優れていると言ってもいいだろう。

 さて、そんなゲームの最大の欠点はシステム周りである。とにかくローディングが多くて、戦闘開始、終了ごとに10秒づつかかったり、街に入っても家に入るのに読み込みするなど、四六時中読み込みしている劣悪な環境。
 戦闘1回に重みがあればいいのだけれど、敵ザコ1匹だけ出現してすぐ倒して終了とかザラにある。街は無駄に広いくせに、家に入る、地区を移動するだけでも読みこむのでストレスが溜まる。

 また、街の人に話す時も”軸がずれているとダメ”とか、メニューウインドウを開くのも反応が鈍いとか、建築物の物陰に入ってもキャラ透過しないとか、戦争モードも説明不足でキャラ選択しにくいとか、お粗末な部分があまりに多い。
 …このゲームのシステム周りは、世の中に多々あるRPGの中でも最悪の部類と言える。遊ぶ側の事など、これっぽっちも考えちゃいない傲慢極まりない作り。

 そんな環境にもめげずに遊べるのは、「物語が面白い」からではあるのだけれど、序盤の開始7時間ほどはキャラの立場や配役の紹介、システムへの慣れのためか、特色ないお使いしかなく苦痛。それを過ぎた頃、つまり敵のクーデターが起きた後、反抗勢力を作る話になってくると少々盛り上る、…というスロースターターな所がある。
 つまるところ、根本的なゲーム部分だけでは魅力が足りないという証明なのだろう。

 その中盤以降、味方の反抗していく努力、特に軍師の作戦が面白いのだけれど、肝心の敵側の描写があまりに足りない。頭脳派という設定なのに味方は常勝で、戦闘面でも、内政面でも負ける事がない。敵側の戦略や悪巧みの描写でさえほとんどないのはイカガなものか。
 そもそも敵どころかメインキャラの過去の彫り込みが浅く、隠されたままエンディングを迎えるのは明瞭と言い難い。幻想水滸伝シリーズの軸となる「紋章」の謎も絡めて、もう少し深く彫り込めばストーリーは秀逸となったかもしれない。

 さて、大半の仲間キャラ「サブキャラクター」達だが、彼らは大筋ストーリーを肉付けする立場、つまり補完するための詳細を語る者という位置付けで登場する事が多い。加入に意味がないキャラもいるが、雑多な人々の寄せ集め軍隊なんてそんなものだろう。
 個別にキャラが立っているのは評価できるし、戦闘参加キャラの全てに専用グラフィックがあるし、ムービーシーンでも多く登場するなど、それなりにストーリーに絡むため扱いが大きいのは嬉しいところ。

 ただ、彼らを集めるのが非常に難しく、攻略本、サイトを見なければ加入条件がさっぱりわからないキャラが多数いる。
 しかもマルチエンディングらしく、108人全員揃っていないとバッドエンドになるという慈悲のなさ。本筋だけでもクリアに50時間以上かかるというのに、それだけ遊ばせておいて一人二人足りないからバッドエンドとは、そこまで遊んでくれたプレイヤーに失礼である。せめて期間限定でしか仲間にならないキャラというのを無くして、クリア直前でも加入させられるべきだった。
 一応、2週目はある程度の引継ぎがあり、1週目より遊び易い配慮はあるものの、劣悪なシステム周りが邪魔をして遊ぶ気力を削ぐのは痛い。


 …細かく語ろうとすればキリがなくて、マイナスはかなり目立つのだけれど、多くの個性あるキャラや本筋ストーリーなど、それなりにプラスも多い作品でもある。
 ローディングなどのシステム周りや、ストーリーのさらなる練り込みなど、次回作に期待したいところだ。
 個人的にはもう少し毒のあるキャラが欲しかった。みんな優等生すぎたかな…。

●結論 : キャラに惚れれば良好。でもマイナスも多い。結局はボチボチいいゲーム。
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