英雄伝説6 攻略

英雄伝説6 わかりやすい小説

 こちらは劇中で登場する数々の小説を、簡単に説明するコーナーです。
 読んだほうが早いような気もしますが、それ以上に簡単に説明してあります。



【人形の騎士】 【賭博師ジャック】 【カーネリア】 TOPへ戻る

全22巻・ 『人形の騎士』

■登場人物
ペドロ  主人公で才能に恵まれた人形の技師。13歳。自分の作った蒼騎士という傀儡(くぐつ)を操ることが出来る。《蒼騎士》は剣術を使うバランス型人形。
ティーア姫  ヒロイン。ターコイズブルーの瞳を持つ王女様。年齢はペドロと同年齢らしいが、それで女王に即位というのは奇妙な話だけどあくまで物語なので構わないかと。
カプリ  ペドロの師匠。本名カプリ・オラトリオ。人形細工の名匠で、ペドロの才能を見出し、強引に弟子にする。彼の人形は《黒法師》と呼ばれる機動性に優れた格闘タイプ。
ガストン公爵  ティーア姫の叔父さん。王位を狙って刺客を送る。
ハーレクイン  人形遣いで仮面の暗殺者。《カラミティ》という紅い悪魔人形を使う。

■手先の器用な主人公ペドロ君は、人間大の操り人形(傀儡)を作り出す名匠カプリ爺さんの弟子となり、王都の工房で修行していた。

 彼が作ったのは『蒼騎士』という、青い騎士のようなデキのよい人形。彼はそれを従えて街に出るのですが、そこで襲われていた女の子を助けます。それは即位を控えた王女様で、彼女は王位を狙う叔父に追われているのでした。

 で、彼女は戴冠式まで護衛してくれと言うので、OKするペドロ君ですが、騎士を動かしているのは自分だと言いそびれてしまい、自分は従者だという事にして側にいる事にします。

 王位を狙う叔父のガストン公爵は、《蒼騎士》の妨害で計画がうまくいかない事で、人形遣いの暗殺者ハーレクインに依頼します。そしてペドロと戦うわけです。

 一度は敗れるペドロですが、姫様が信頼してくれている事を噛み締め、再戦して敵を倒します。しかし、暗殺者はこのままでは《十三工房》が黙っていない、とカプリに言い残して去っていくのでした。

■考察
 舞台はヴェルトルーナという土地。これは『英雄伝説X』と同じ世界の話であり、この小説があるという事は、世界が繋がっているという証であります。なにげに凄い事実です。

 さて、ケビンがマーシア孤児院の子供達に聞かせていた話であり、《身喰らう蛇》の技術部門を示す《十三工房》も名前だけ登場します。そして、SCではレンもパテル=マテルの操縦についてこの物語を例に挙げた発言をしています。

 ストーリーとしては簡単な活劇あり、ペドロと姫の信頼関係ありと、孤児院の子供達が喜ぶような面のある、わかりやすい大衆向け作品です。

 ただ、この話は完結はしているものの、続巻が出るとでも言うような終わり方をしています。劇中で登場する暗殺者は《十三工房》という名を残すだけで、詳細を語るわけではありませんし。
 また、これは個人的な印象ですが、暗殺者ハーレクインは、カンパネルラに似たような雰囲気を持っているようにも思えました。
 
 そして、《身喰らう蛇》には《十三工房》というこの物語で登場する組織が登場します。だとしたら、別の部分も使われている可能性もあります。傀儡、というモノを覚えておいて損はないかもしれません。

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全14巻・ 『賭博師ジャック』

■登場人物
ジャック  主人公でギャンブラー。東方人街のうらびれた酒場にいるゴロツキのような男。30代で、中肉中背、壮年。声がハスキーなのだとか。
ハル  過去最強であったギャンブラー”キング”の娘。まだ色気のない15〜6歳の小娘らしいが、肝が据わっており、導力銃を持ち歩いている。
キング  ハルの父親であり、ジャックの師匠。7年前の世紀の対決でジャックに破れ、その代償として殺される。
シャムロック  裏社会で絶大な影響力を持つご老体。2大勢力を取り持つ役割をしている。
エンリケ  新参者の権力者。元は導力器や兵器をカルバードに売る死の商人だったが、薬物の密輸に手を出すようになり、裏社会を二分する力を持つようになる。
ウォン  古参の権力者。元からこの地で力を持っていた地元権力者で、新参のエンリケとは犬猿の仲。

■7年前の東方人街。2つの勢力で抗争が起きていた裏社会での覇権争い。その決着をつける方法が、各陣営で代表者を立てたカード勝負だった。

 片方の代表者がキングの名を持つ男、そしてもう一方が主人公であるジャック。その勝負はジャックが勝利したが、キングはその責任を取らされ殺されてしまう。

 そして7年経ったところに、キングの娘ハルが勝負を挑んでくる。前回の勝負と同じ裏社会の覇権争いの代理人として出る事となった。

 ハルとジャックの勝負はハルが優勢で進むが、ジャックはキングの死は実力によるものではなく、娘を人質に取られていたからだ、という事を明かす。それと同時に、当時のキングがとてつもない実力者だという事を証明するため、その時キングがやるはずだった手でハルを負かした。

 それを仕組んだ悪党エンリケは断罪され、ジャックはまた勝利を掴んだ。

■考察
 舞台はカルバード共和国、東方人街。メインであるギャンブル勝負に、勝負をするべき理由を付加した話。
 また、ヒロインの立場であるハルに勝たなくてはならないジャックを格好よく見せる部分も面白い。

 ただ、特に英雄伝説という物語に深く関わるような部分もなさそう。『カーネリア』と同様に、登場人物に似通ったモデルはいるかもしれないが、あくまで娯楽小説とみておいても構わないでしょう。

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全11巻・ 『カーネリア』

■登場人物
トビー  運び屋の青年。仕事上、様々な名前で呼ばれているが、彼を知る者はトビーと呼ぶらしい。戦術オーブメントも扱える。
カーネリア  七耀教会のシスター。古代遺物の回収が仕事。モデルとなったアイン・セルナートと容姿が似ており、元猟兵団出身と語る。
ミヒュト  トビーに仕事を受け渡していた男。工房を経営しながら裏の仕事もしていた。劇中で殺される。
猟兵団  3人組でトビーの持つ古代遺物を奪い去ろうと攻撃を仕掛けてくる。
遊撃士  民間警察のような仕事をしていただけの人達。クレイとパヴェルという二人が登場したが、どっちがどっちなのかわからず、ただの脇役。

■いつも通り、運び屋の依頼を受けたトビーだったが、その品は古代遺物という凄まじい価値のある品だった。

 それを七耀教会へと封じるべく動くカーネリア(アイン・セルナート)と、奪おうとする猟兵団。争奪戦を繰り広げながら、トビーはカーネリアと共に教会へと走る。

 基本はそれだけの話。

■考察
 舞台はエレボニア帝国。汽車の描写や、帝国時報社の名も出てくる。

 英伝劇中でも語られているように、星杯騎士団の活躍がそのまま活劇として語られている。敵役(悪役)を勤めるのは、猟兵団で、金さえ貰えれば何でもする的な扱いは3rdで見られた描写である。

 注目すべきは、登場人物のカーネリア、つまりアインが、元猟兵団であり、遊撃士と敵対していたという事。この辺の真意は現実とどれだけ違うのか不明だが、一応は覚えておくべき事かもしれない。

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